試行錯誤ダイアリー

新卒エンジニアが日々の技術的な学び,働き方,日々感じたこと等を書きます

大学院卒から見た院進と就職

大学院に進学するか就職するかは結構迷うと思います。

先日この記事を読んで paiza.hatenablog.com

実際に大学院に進学した者として感じたこと・思ったことまとめました.

学部卒と院卒の違い

大きく2つの違いがあると思う.
1つ目は,就職率や就職先の違い.2つ目は身につく能力の違い.

就職率や就職先

特に研究職は修士卒が条件になっていることが多いです.そもそも研究したかったら大学院にいっているという話ではある.周りも平均して大手企業に就職しているのは大学院卒のイメージが強い.このご時世大手企業に行ったからといって正解ってわけでもないのであんまり意識しなくてもいいかなと思います.大学院に進学するとほぼ必然的に研究を頑張るはずだし,学会発表もする人がほとんどなので,就職活動では話すネタには困りません.業績がそこそこあると印象も良い.ただ,他の院生ももれなく頑張ってきている方々なのでどうやってそこで差別化するかみたいなことは考える必要がある.IT分野は割と売り手市場なので,受けた企業は2社だけだった.周りもそんなに多くはなく5社受けていれば多いほうでした.そもそもあんまりむやみに受けるものでもないと思います.

身につく能力

研究室によって程度の差はあるかもしれないが,学部生と修士生では求められるものが違います.少なくとも自分のいた研究室では,指導教員から以下のようなことが求められていました.

  • 学部生は問題が与えられていて、それを指導教員と共に解決していくこと
  • 修士過程では問題が存在し、その問題への解決策は自分で考えて問題を解決すること
  • (ちなみに博士過程では,問題を自分で見つけ出し、それに対して解決策を提示すること)

ちょっとニュアンスに誤差はあるけど大体こんな感じでした.

働いてみて指導教員の言っていたことはこういう事かと実感できる機会が多々ありました.また,修士の学生は学部生に対して平均して考えていた時間が多いです.答えのない課題に対してどれだけ考え抜くことができるか.この能力が修士卒は学部卒に比べて高いです.実際,採用においても修士卒は開発スキルや研究内容を活かせるかみたいなことよりも,この能力を求められている印象を受けました.

院卒のメリット・デメリット

メリット

正直あと2年学生やれるってのは大きなメリットかなと感じます.特に就職するってなったときに先輩社員の話とかよりも,学部で就職した友達とかの話とかの方がリアルで参考になったし,自分は研究室に入ってからやりたいことや好きなことが増えたので,それらをやったり勉強したりする時間が得られた価値はかなり大きいです.実際就職して一日9時間(通勤時間も含めると12時間!!)も拘束されているので,それに比べるとと思いますね.

研究を頑張れば学会発表で研究室のお金で海外に行けるというのも大きなメリットです.自分が普段行かないような土地で学会が開催されることもあるので行けたときはいい経験になると思います.ここで開催される学会に参加したいから研究を頑張るというモチベーションにもなります.

その他のメリットとして,社会人の方が楽しいと感じられることですかね.研究は誰かに求められているわけではないし,給料も出ないのに時間だけは取られます.就職すれば仕事として需要があって,更に給料もでるので楽しいと感じやすいです.

デメリット

社会人になるのが2年遅れることが大きなデメリットに感じました.今後の生活基盤を作り始めるタイミングが少し遅れます.ほとんどの大学院生はお金がないので貯金もしづらいです.

あと,大学院生活はほとんどが研究室での生活になるので,外部との関わりが少なくなりがちです.なので,できれば積極的に外部のコミュニティに参加するようにした方がいいかもしれません.

お金の話

デメリットでも書いたけれどお金がない.バイトも研究室によっては厳しいし,できたとしても十分に稼ぐことは厳しいと思います.それよりも研究することをおすすめします.自分もお金がなかったので日本学生支援機構の奨学金を借りていました.第一種(利子なし)と第二種(利子あり)があります.自分は第一種で借りていて,一人暮らしで月に8万8000円.2年間で211万2000円.結構大きいですよね.日本学生支援機構の大学院の奨学金は親の年収は関係ありません.第一種に関しては業績次第では全額or半額返済が免除になるので,積極的に申し込んだ方がいいです.

そんなことよりも大事なこと

大学院進学で大事なのは研究室と指導教員です.正直これに失敗すると,2年間とお金を無駄にすると思います.研究が好きで大学院行きたいけど,今の研究室は...とか指導教員と合わない...とかがあるんだったら,他の大学の大学院を検討したほうがいいです.本当に!!.幸いにも自分は研究室にも指導教員にも恵まれましたが,そうでなかったらと思うとゾッとします.  

まとめ

大学院卒の立場から就職か進学かについてまとめました.

いろいろと書いてきましたが結局,どちらを選んでも正解だと思います.どちらが正解かというよりも自分の選択を正解にすることの方が大事かなと感じます.大学院に進学したい人で「大学院に進学してこの研究をちゃんとやりたい」と思って進学できるのであれば十分かなと思います.